組織のパワーアップを応援する総合メディア マイニングスピリット

RPA
2018.09.21

RPAで楽々処理!面倒な交通費精算業務を自動化して、業務改革を

企業には営業部門や開発部門などさまざまな部署があります。その中で、「バックオフィス」と呼ばれているのが総務部や人事部、経理部です。これらバックオフィスの部門は、営業部門やマーケティング部門などの後方支援が主な業務です。
「総務部=縁の下の力持ち」とよくいわれますが、企業維持・成長のための収益を生み出す営業活動の支援や、働きやすい職場環境づくりなど、地道な業務が多いのですが、人事部や総務部は企業の成長に重要な役割を果たしています。

RPA

RPAは総務部の仕事を大きく変える可能性を秘めている

「そんな総務部の業務に、今、大きな変革が起ころうとしています。
これまで人の手で行っていたデータ入力などの煩雑な作業を、ロボット(ソフトウエア)を活用して自動化し、効率化を図る取り組みです。これにより、手作業で膨大な時間がかかっていた事務処理に費やす時間が大幅に減り、ヒューマンエラーも防ぐことができるようになりました。自動化によって浮いた時間を活用して、既存のバックオフィス作業の分析・改善提案や、経営企画への参画をはじめ、総務部の役割を大きく変えることでしょう。

ここでは、RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)という、定型的な事務処理業務をロボットによって自動化する仕組みを、交通費精算業務を例にご紹介します。

交通費精算業務にかかる時間は50人分だと1500分を超える場合も

総務部の業務の中で、経理業務は大きなウエイトを割いて処理する業務のひとつです。中でも交通費精算(交通費・旅費交通費)の業務は、毎月、販売・営業をはじめ、スタッフの人数が動いた分だけ日付や経路などを1つずつ照合・チェックする必要があり、ミスや見落としも許されません。
そんな交通費精算の業務は、一般的な企業では次のような流れで精算されます。都度精算をしていることもありますが、ほとんどが毎月締め日を設けてまとめて精算していることが多いでしょう。

  • 営業担当者などが日付、訪問先、交通機関経路・運賃を記入
  • 上司の承認をもらう
  • 経理担当者が内容を確認・運賃のチェック
  • 承認または問題があれば差し戻し
  • 交通費精算金の出金(銀行口座への振込)
  • 交通費精算業務のイメージ図

    一般の営業スタッフにとっては1と2までが交通費精算の事務処理ですが、経理担当者にとっては、当然、3以降からが主業務です。毎月、まとまった数の交通費精算が一気に押し寄せて、期日までに出金まで完了する必要があります。しかもミスは許されません。
    インターネットでの経路検索や、連携している会計ソフトが利用できるとはいえ、1経路3分でチェックしたとしても10経路あれば30分、それを50人分とすると1500分(25時間)かかることになります。集中力を持続するのも限度がありますし、その時期だけ何人かで分担して処理して対応することが求められます

また、「運賃のチェック」とひとことで言っても、その作業ポイントは4つあります。

  • 交通費の個別検索
  • 最適経路、最安値のチェック
  • 申請内容とチェック運賃の突き合わせ
  • 企業によってはミスや漏れがないか2名体制でチェック

ほとんどの経理担当者が、インターネットで無料利用できる経路検索を使って、上記の作業をひたすら繰り返して、申請者が記入した交通費に間違えがないか、余分な交通費を誤って記載していないかといったチェック作業を行っています。

パソコンの普及により、Excelファイルによる記入・提出を導入していることがほとんどだと思いますが、こうした面倒なチェック作業は、人の手によって手作業で行われていて、締め日の数日前から地獄のようなルーチン作業に多くの経理担当者が追われているのが実態です。

交通費精算業務から少しでも経理担当者を解放して、他の有意義な時間を振り分けることは可能なのでしょうか。

RPAで学習させて、あとは自動処理!

RPA導入は、交通費精算業務のような定型的なルーチン業務に効果を発揮します。これまで人の手によって1つずつ行ってきた業務を、ロボットに1度学習させるだけで、あとは自動で処理をしてくれるのです。

まずは、その実際の作業内容を動画で見てみましょう。この動画では、シンプルな定期代精算の自動化処理の様子をご紹介しています。

RPAでの自動化処理は次のような流れで行われています。

  • Excelファイルにまとめた交通費精算ファイルを用意する
  • 行ごとに申請者や経路を参照する
  • 参照した経路をインターネットで検索する
  • Excelファイルに記入の経路・交通費と突き合わせる
  • 問題があった場合、記録する

一度、作業の流れをRPAツールに学習させる必要がありますが、たった一度、その流れを覚えさせるだけで、あとは定型の手順に従って自動で処理をしてくれます。ツールの設定によっても異なりますが、デスクトップで処理される作業の様子を見守る必要もなく、開始ボタンさえ押せば、あとはその場を離れてしまっても大丈夫です。

また、RPAが優れているのは、こうした自動化作業を学習させるのに、プログラミングなど特別なスキルが必要ないことです。IT部門などがない企業でも、ツールの操作方法について初めにレクチャーを受けるだけで導入することができるのです。

交通費精算業務のビフォーアフターイメージ図

まとめ

総務部は、企業の中で、円滑な営業活動を進める上で欠かせない存在です。ただ、多くの中小企業の担当者は、多種多様な総務、庶務、経理業務に追われているのが実情です。

『会社を支える屋台骨』として、社員が働きやすい環境づくりに注力し、企業の成長を支えることが目的である総務部が疲弊し、本来の役割が果たされていない企業のままでは、大きな成長を成すことは難しいでしょう。

今回ご紹介したRPAには、そんなこれまでの総務部の業務の常識を覆し、業務のあり方を変革してくれる可能性があります。自動化によって生まれた時間や業務の余裕は、さまざまなメリットと発展を業務担当者や企業にもたらすことが期待されています。

資料請求・料金のお問い合わせ

ハートコア社のRPA、「HeartCore Robo」についてのお問い合わせ、資料請求は、下記フォームから1ステップで簡単に行えます。

カテゴリ

HeartCoreDAY2022