HeartCore Robo Desktop 4.4 実行ログ

HeartCore Robo Desktopリリース3では、スクリプト実行ログが導入されました。これは、スクリプトの実行の詳細を追跡し、スクリプトの失敗のデバッグを簡素化することを目的としています。ログ機能は、以下の原則に基づいています。

各ログメッセージには、メッセージの重要度を反映する次の7つのレベルがあります。

優先	レベル	説明
7（最高）	SEVERE	重大なエラーにより、通常はスクリプトの実行が終了します。
6	WARNING	スクリプトが続行できるようにする警告またはエラー。
5	INFO	情報メッセージ。
4	CONFIG	設定メッセージ（デフォルトの最小レベル）。
3	FINE	優先度の低いメッセージ（通常、詳細なデバッグメッセージ用に使用されます）。
2	FINER	優先順位の低いメッセージ。
1（最低）	FINEST	最も低い優先順位のメッセージ。
	オフ	ロギングを無効にするために構成フレームワークで使用される擬似レベル。

ログには、実行ログ設定で指定された最小レベル以上のメッセージしか記録されません。これにより、さまざまなレベルの豊富なログを持つスクリプトを構築し、特定のスクリプト実行のログの範囲を制御することができます。
自動化フレームワークは、デフォルトで、スクリプトの開始ライフタイムと終了ポイント、レポートの作成、テスト環境への接続、イメージ比較の失敗、厳しいI / O、構成ミス、ランタイムエラーなどの重要なイベントを記録します。
スクリプトは、Logコマンド（TPRテストスクリプト）またはlog（）メソッド（Javaテストスクリプト）の呼び出しを介して独自のカスタムログメッセージを作成することがあります。
各スクリプトの実行では、独自のログが作成されます（ログはスクリプトの実行によって累積されません）。ログは、スクリプトの終了後に出力（レポート）パスにlog.htmlファイルに保存されます。スクリプトの実行中にログを表示するには、後述の実行ログビューアを使用します。
ログファイルが認識され、プロジェクトビューで表示されます。スクリプトがエンタープライズレポートプロバイダを使用してレポートを作成する場合、ログファイルもレポートヘッダーにリンクされます。

スクリプト実行ログを、[ログビューア] ウィンドウで管理されているHeartCore Robo Desktop アプリケーションログと混同しないでください。アプリケーションログはロボットの起動から終了するまで開いており、標準出力（コンソール/ターミナル、コマンドプロンプト）に出力されているすべてのメッセージを収集するだけです。ログメカニズムに共通するのは、スクリプトの実行によってエラーがスローされ、標準出力にも出力される場合のみ、両方のログにエラーメッセージが表示されることです。

実行ログビューア

実行ログビューアは、アプリケーションの起動から実行されたすべてのスクリプトからの累積ログを表示するGUIコンポーネントです。これは、HeartCore Robo Desktopのメインウィンドウの左上隅にあるツールパネルの [ 実行ログ ]タブの下にあります。ログパネルを右クリックすると、次の項目を含むメニューが開きます。

結果マネージャウィンドウ

[ ログビューアをクリアする]項目は、ビューアからのすべてのログをクリアします。ビューアがログのコピーを保持するだけで、この操作は結果のログファイルに影響を与えません。
[ ファイルに保存]アイテムは、ビューアのコンテンツまたは選択したログをHTMLファイルに保存します。
[ ログビューアを設定する ]項目は、[ プリファレンス ]ウィンドウの[ログコマンド]>セクションに進み、最小レベルやその他の設定を設定できます。
「実行ログのヘルプ」の項目は、このヘルプドキュメントを開きます。